透析室看護師のキャリア・スキルアップに役立つ資格

「透析室看護師になりたい」「透析分野でキャリアアップしたい」と考えているなら、透析現場で活かせる資格を取得するのがベターです。透析室で活かせる資格の1つに「腎不全看護認定看護師」というものがあります。これは、旧透析看護認定看護師のことで、2021年の認定資格改編で名称が変更されました。透析はもちろん、腎不全に関わる治療全般を包括する資格です。

糖尿病による慢性腎不全の患者さんは年々増加しています。社会の状況に合わせて腎不全看護認定看護師の資格を取得しておけば、今後のキャリアアップに大いに役立つでしょう。また、この資格を取得すれば、講演や研修会を行ったり、後輩看護師の育成したりとあらゆる場面での指導に関わることができるようになります。

また、「透析技術認定士」も注目したい資格です。こちらは臨床工学士が受講する資格として広く知られていますが、看護師も取得できます。血液透析の知識や技術を学べる資格なので、スキルアップを後押ししてくれます。なお、看護師として実務経験を2年以上積んでいれば試験に挑戦できます。

そのほか、「透析療法指導看護師」といったものもあります。こちらは透析療法のスペシャリストとして認められる資格です。准看護師に受験資格はなく、正看護師の資格と実務経歴5年以上、そのうち3年以上は透析での実務経験、さらに日本腎不全看護学会の会員歴が3年以上あることが求められます。この資格を取得すれば、患者さんへの説明や生活指導をより的確に行うことができ、医療現場ではチームリーダーとしても活躍できます。透析を極め、より高いケアを提供したい看護師の方は、ぜひ詳細を調べてみてください。